学校の授業で内申点アップ、推薦枠を取れる学習法とは
2020年度から、新大学入試制度に移行します。
ただ、最初の3年間は、今までとほぼ同じものになるそうです。
一番違うのは、国立大学協会で、国立大の合格を推薦で、
定員の30%をとりましょうと決まったことです。
すると、推薦をするのは、先生ということになります。
今まで、国立大学に合格するには、センター試験の結果、二次試験の結果だけで、
いわゆる内申点は一切とられませんでした。
Aという高校がビリでも、Cという高校ではトップになれるほど、
学校に格差があるため、内申に何の意味ももたなかったからです。
しかし、理屈はどうあれ、推薦枠が30%もできるとすると、
難関大学は推薦でいくのが一番確実ということになります。
以前より、早慶など、推薦でとる人数が多く、
早稲田か慶応かどちらがいいですかと言われた生徒もいます。
ただ、その生徒は、個別試験を受けたとしたら、まったく歯が立たないという実力ですが、
推薦は、内申と学外活動で決まるので、受験用の実力はいらないわけです。
内申は、テストの評価だけではありません。
普段の態度とかの評価の部もあります。
この両方がよくないと、推薦はかかりにくいと思います。
ですから、先生に好かれる生徒になる必要があるわけです。
先生がもっとも好感を感じるのは、成績のいい子ではありません。
熱心に自分の授業を聴いている生徒です。
そして、一番嫌な生徒は、前もって塾などで先取り学習をしているので、
「そんなこと、とっくに知っていますよ。」といった態度の生徒です。
私は、大学時代、ゼミの入室試験に落ちたことがあります。
しかし、その教授の授業の時は、一番前の席で聴いていたところ、
教授の鶴の一言で、ゼミに入ることができました。
教授いわく、「お前は変わっている。普通、私のゼミのテストに落ちた生徒は、
授業に二度と来ない生徒がほとんどだった。
君は、一番前で熱心に聴いてくれる、気に入った!
ゼミに入れてあげようと言われた結果です。
それぐらい、授業を聞いてもらえると、うれしいようです。
しかし、厄介なのは、人というのは、授業や人の話を聴く時に、
他の事を30%以上考えながら、聴くしかできないそうです。
ですから、100%聴けていると思っていても、実は70%ぐらいしか聴けていなかったりします。
ましてや、事前に授業の内容を習って知っていて、前もって、先生の言うことがわかっていたら、
また同じものを習うとなると、退屈になってしまったり、眠くなってしまうだけで、
態度も悪いと思われ、時間ももったいないでしょう。
かといって、少しも予習もしないで聴き、少しわからないところが出てくると、これまた眠くなります。
つまり、内申点を上げるには、予習は必要です。
答えは調べてはいけないわけです。
わからない所だけはっきりさせて、その答えは何かを、授業でしっかり聞くようにします。