センター試験解き方指導の国語の古文の一部を読者の方にサービス指導します。
解き方というのは、解説でなく、いつも、その考えで解けるという、
得点力を一気に上がる特別なノウハウです。
センターが近づいてくる足音が、そろそろ聞こえてくるでしょう。
又、10月の終わり頃から、青田買いの私立の推薦試験が始まります。
大半が、ほぼ自動的に合格します。
すると、周りは余計に焦ります。
しかも、受かった人は、早足、遊び始めます。
ひたすら巻き込まれないように、マイペースを守って下さい。
11月に入りますと、大学受験コース、医学部受験コース受講生は、
センターの国語の解き方指導が始めてもらいます。
以前から、センターは、実力だけでは、点がとれない部分があると言ってきました。
そして、その解き方を前もって調べ、対策をとらないと、
試験本番の短い時間の中で、正解を判断する力はつきにくいと言ってきました。
今回、当通信講座の生徒に11月から始めてもらう解き方指導の一番差し支えのない所で、
それでも、こういう練習は必要というものをサービス指導します。
又、古文が全くできなくても、解き方通りの答を選びますと、答は合うことを体験して下さい。
入試2ヶ月前なのに、古文、漢文がほとんどできなくても、
当コロンブス学院の解き方で、センター国語は何とかなるということです。
ただ、これを読んで、高1、高2の受講生の方、学校の古文、漢文をさぼらないように(笑)。
そのため、2ヶ月前まで、実行しないよう、受講生に伝えております。
又、通信講座には、今回指導のものより、もっと簡単に答がわかる方法、かなり入っています。
今回は、92年度、本試験の古文の問題3です。
傍線部 A「行く旅をめぐりも帰れこの里の馴れしわがやを住処とはして」 の解釈として、
最も適当なものを、次の1~5のうちから一つ選 べ。
1.方々を旅して回ったら、きっとこの里に帰って来てほしい。 馴れた私の家をすみかと思って。
2.方々を旅して回っても、きっとこの里に帰ってくることになろう。馴れた私の家がすみかなのだから。
3.方々を旅して回っても、きっとこの里に帰って来て、馴れた 私の家をすみかとすることになろう。
4.方々を旅し終わったら、きっとこの里に帰って来ることになろう。馴れた私の家をすみかと思って。
5.方々を旅し終わったら、きっとこの里に帰って来てほしい。馴れた私の家がすみかなのだから。
この問題を取り上げたのは、センター試験の古文らしい問題だからです。
一般の模試などの問題と、どこが違うのか、
こういう問題はどう解くのか、しっかり理解してください。
1:一般の問題の出し方
一般の模試等の問題は、問われている傍線部の意味が解釈できれば、答はわかる問題です。
ですから、わかりにくい所に傍線部を引くわけです。
ところが、この問題は「何が言いたいのか」は、すぐわかる問題です。
ですから、問題は「何が言いたいのか」ではなく、
「どの選択肢が、答の表現としてふさわしいのか」という問題になっているわけです。
言い換えれば、どんなに古文が読めても、読解できても、
選択肢の選び方は、別問題ということです。
内容的には、「どの選択肢も、同じ内容のことを言っているわけです」から。
解き方1
まず、傍線部の部分を区切って、何が言いたいのか、はっきりさせる練習をしてください。
区切り方
「行く旅を/めぐりも/帰れ/この里の/馴れし/わがやを/住処とは/して」
このそれぞれに言い換えが綺麗に出ているものが、普通は正解です。
ですが、このセンター試験の問題は、どの選択肢も、その言い換えが出ており、
普通の解き方では解けません。
解き方2
この手の問題を解くには、問題の作り方が、何を基準にして、問題を作っているのかを考えます。
その基準は、選択肢を作るときは、必ず正解を先に作ってから、ニセモノを考えるということです。
ですから、正解の選択肢は、常に他の選択肢と違って、一番素直に抵抗なく読める文です。
それにひきかえ、ニセモノは正解に似せますが、強引にニセモノを作っていきますので、
どうしても一部は、普通の日本語として不自然です。
例えば、選択肢2と4の「帰ってくることになろう」という表現 は、
お別れの表現としては、不自然です。
まず、あなた自身を、その別れの場面において、考えてください。
そして、あなたが普通に、そういう場面で口から出てくる別れの表現のあるものが答です。
「こんな言い方しないよな」というタイプは不正解 です。
そういう意味で、選択肢3の「することになろう」は不自然です。
すると、1か5になりますが、5の「すみかなのだから」は、
目で読んでいると、違和感はありませんが、口に出しますと、舌が絡みそうになります。
発音してみてください。「すみかなのだから」と。
それで、消去法で一番が正解となります。
又、1番の表現が、最も素直な一般的表現です。
そういう微妙な言い回しの区別をする練習がいります。
こういう所は、単に読解力がいくらあっても、区別できません。
そういう観点から、一番を読み返してください。
抵抗なく、すっと読めるのが実感できるでしょう。
センター試験の問題の解答を選んだ後、すっと読めることを確認してください。
「何か変だな」と思ったら、それは答ではありません。
2の解き方で、本文を読まなくても、
答が出てしまうのは、もちろん、これだけで全て解けるわけではありません。
そのために、つがわ式の解き方があります。
つがわ式大学受験コース、医学部受験コースの詳しい案内、お申し込みはこちらから